四国スーパー特急のダイヤ

薄橙:いしづち ピンク:さぬき 水色:うずしお 紫:ぶんご  緑:あわじ  青:とさ  オレンジ:とさ  紺:せとうち  赤:にちりん

 

 四国S特急は上記のような種別で運行されている。ここでは各種別についての解説と運行ダイヤについて述べていく。

 最速達種別である「せとうち」を軸に都市間輸送及び四国・九州内の中小都市への輸送を担っている。停車駅は県庁所在地の駅の身に停車する。最速達種別である「せとうち」は毎時1本運行されており、大阪~四国の太平洋側の都市、さらに西九州への主要都市への最速達列車として使用されている。この区間は山陽新幹線経由より速く到着することができるため多くの客が利用しているのが現状だ。朝及び夜の一部の便を除き大阪難波~博多を全区間優等運転で運行する。朝については後述する。

 

 「いよ」は準優等列車である。「せとうち」の補完を行うとともに、松山~博多を各駅に停まることで四国西部・九州内の各停需要に対応している。難波駅発は奇数時、松山駅発は偶数時2本/h運行される。それ以外の時刻については毎時1本運行される。軸となる列車は大阪難波~博多で運行される列車であり、「せとうち」では対応しきれない需要に細かく対応していく列車だ。なおこの列車は途中伊予西条で後ろ4両を切り離し今治まで運行される。また2本/h運行時は大阪難波~松山の運行も行われる。なお終点まで「せとうち」に抜かれることなく走るが、速さなどのイメージが「せとうち」の方が先行しているため利用率がそこまで高くないのが課題である。

 

 「とさ」は高知方面への優等列車として2時間間隔で運行される列車だ。坂出までは「いよ」と同じ停車駅で走り、宇多津を通過後高知線に入り太平洋側を目指す。途中琴平に停まり金比羅山への観光輸送も担っている。高知県としては毎時1本の運行を開業当初から求めているがその目途はたっていない。なお高知線内の途中停車駅が琴平しかないため沿線自治体からは停車駅の増加を求める声が上がっているがやはり実現のめどはたっていない。

 

 「あわじ」は高知方面への各停、「いしづち」は松山方面への各停列車だ。「とさ」が運行されないタイミングで運行されるためこちらも2時間間隔で運行される列車だ。また「いしづち」は「あわじ」が運行されないタイミングで運行されるためこちらもやはり2時間間隔だ。なお余談だが、高知線だけで見れば高知線の列車同士で追い抜きはないため先発列車が終点まで先着なのだが「あわじ」より「とさ」の方が乗車率が高いのが現状だ。そのため自治体の出張では「あわじ」の利用が呼びかけられ、四国S特急運営各社もお盆を中心に「あわじ」の利用を呼び掛けている。

 

 「ぶんご」「うずしお」「さぬき」は上記以外の各停列車だ。なお「ぶんご」は基本的に高松・松山~博多で運行させる。徳島行・徳島始発は一日1本だ。またうずしおについては早朝深夜のみの運行であり、それ以外の時間帯については運行されない。

 

 「にちりん」は宮崎線を走る九州内で完結される列車だ。大分~宮崎は各都市に停まり、大分から博多まではノンストップで結ぶ。なお大半の列車が宮崎から先宮崎空港駅まで運行され、宮崎空港アクセス鉄道としても活躍している。また博多~大分はノンストップで運行されるため、大分~博多の区間利用も非常に多い。

 

 なお、朝のラッシュ時については全列車新大阪始発になる。原因として、神急梅田~神急なんばは神急本線と線路を供用して使用している。そのため朝は神急本線のラッシュ対応のためにスーパー特急の列車は新大阪始発にせざるを得ないのが現状だ。なお一部の便は京都始発になっており、観光都市京都へのアクセスを担っている。

 こちらがデータイムのダイヤグラムとなる。データイム時は神急なんばを00発のせとうち、30発のいよを基本とし10分間隔で書く列車が出発する。駅構造上神急梅田と新神戸駅では待避ができないため下り列車については洲本まで、上り列車は洲本から神急なんばまで先発列車が逃げ切るダイヤとなっている。